強いのはわかったけど

先週の結果から。インペリオは13番人気で13着。馬体重は-2の470kg。パドックでは集中して歩けていましたが、いつものようにゲートで立ち遅れ、行き脚もつかず後方から。そのままおとなしく追走し4角で外に出したものの伸びはなく、流れ込んだだけでした。ほんと、いつもの競馬。騎手によると「馬が賢く、悪い意味で競馬を理解してしまっている」との見立てで、トレセンでの動きとは別馬なんだとか。やれやれ。馬具の工夫とかで何とかなるんだったらいいけど、厳しいかもなあ。

ディスペランツァは1番人気に応えて勝ち切りました。馬体重は-6の514kg。これでもまだ太く見えるのは確かですが、だいぶ雰囲気も良くなってきました。前の馬が2人引きでゆっくり歩かせていたのですが、別にイラつくでもなく外ラチ一杯を体を大きく使って悠然と歩いていて、ひいき目ですが一番よく見えました。返し馬ではキャンターの入りで少しバタついたものの、走り始めてからはスムーズ。モレイラなんだし何とかしてくれるやろ、と思いつつレースへ。ゲートはうまくない馬なのですが、この日は五分以上に出てくれました。行こうと思えば行けそうだったけど、控えて中団の内を追走。マイル重賞としては超スローに流れ馬群が固まり、直線向いても出せるところがなかったのですがじっと我慢。直線半ばでチャンネルトンネルが外に出した後ろについて行き、オフトレイルを弾いて進路を確保。残り250mでようやく追い始め、坂を上ってからもうひと伸びして前を飲み込み、同タイムながら1/2馬身差をつけての快勝。いや、痺れましたねえ。

前半800mが48.8秒という超スローペースで、ジュンヴァンケットをはじめ折り合いに苦しむ馬も多かったのですが、これまで中距離戦を使ってきたことも生きて力を温存できました。外に出すタイミングも完璧でしたし(シヴァースは前が詰まって追うの止めてたからなあ)、最後の瞬発力はすさまじく、こういうレースをさせたら一流だなと思います。ただ、本番がこんなことになるとも思えないので、逆にマイル戦らしい速い流れを経験できなかったのは痛いなと思います。翌日の皐月賞みたいな流れになっても後半ちゃんと伸びるのかは不明。また、乗り役が誰になるのかも問題で、ミルコだとまた出遅れて得意の3角捲りを繰り出し終い垂れて届かず、になりそうだよなあ。まあ、心配しても仕方ないけど。

さて、今週から東京/京都開催となり、スタンバイしている馬も多いのですが、その前に木曜日の浦和11R、D1400mしらさぎ賞(S3)にカラフルキューブが出走します。10番/12頭、56kg藤田凌騎乗。前走後は四肢の浮腫みもあったようですがすぐに治まり、その後は順調な調整過程を経ています。人気は11戦全勝のジゼル(今回初のオープンだけどその分斤量は軽くなってます)、重賞2勝、桜花賞2着のサーフズアップあたりかと思いますが、今後は交流重賞と思ってるんだから牝馬限定のここではきちんと結果を出したいところ。距離短縮、小回り、左回りと課題も多いのですが、好勝負を期待しましょう。