試走としては十分

神戸新聞杯のファントムシーフは2番人気で3着という結果でした。秋初戦の馬体重は+12の502kg。これはG1連戦で減っていた分が戻っただけで、仕上がりは良さそうに見えました。ただ、パドックに入ってきたときはルンルンだったのに、途中から2人引きになってかえって煩くなってしまい、そのへんはイマイチでしたが(まあ、気合が入った、ことにしておきましょう)。返し馬も上々。レースでは課題だったゲートも見事に決まり、というか良すぎて行くしかなくなってしまいました(逃げ馬のいない組み合わせだからねえ)。ただ、折り合いに難がある馬じゃないし、武が「前に行く」って言ってるのにつっかけてくる口もいなくて道中はマイペース。1000m通過61.2秒という今の阪神ではスローに流れ、3角過ぎから徐々にペースを上げて注文通りのロングスパート合戦に持ち込んだ、と思ってたのですが、和田竜が強気に早めの仕掛けに出たために、直線入り口で一気に脚を使うことになってしまいました(誤算はここだけなんだけど、まあ仕方ない)。それでも残り1Fまでは逃げきれるかと思ってたのですが、さすがに坂で止まってしまい、番手の池添だけでなくさらにその後ろにいた川田にも差されてしまい3着。残念。

ただ、あくまで権利を確保したうえでのトライアルなので、騎手が前に行った時の脚を測れたのは収穫。直線入り口で横並びだった2頭は10着、11着に沈んでいる中での3着確保なのでスタミナ面には問題なさそうだし、本番は京都だから直線平坦。スタートが決まる前提でだけど、仕掛けるタイミング次第で残せる目もあろうかと思います。今年の3歳牡馬路線はホープフルSも含め展開がすべてみたいなレースばかりで、勝負付けはすんでいないと認識しており、これでちょっと楽しみが出てきました。今度は指定席が取れるといいな。