気持ちを入れ替えて

ヴィクトリアドールは最後の直線での競争中止でした。馬体重は変わらずの506kg。下見ではいつものようにうるさく、レースも後方をそれなりについて回っていたものの、3角で早々に手ごたえがなくなり、直線はもう無理はせず、という結果。レース後も特に問題はないようで(その方が問題だよなあ)、このまま北海道に向かうことになりそうです。それでやる気になってくれればいいんだけど、このまま早期引退もありそうな気が、、、新馬戦で叩き合いを演じた馬は皐月賞4着だから力はあると思うんだけど、本人がやる気になってくれないとどうにも、ね。

さて、今週はNHKマイルなのですが、火曜日になっても騎手が決まっていない現状です(ネット空間では鮫島駿との見立て)。ミルコがもう少し待っててくれればよかったんだけど(これは前走もそうんですけどね)、これも仕方ない。とりあえずルメールが復帰することになったから保険で確保されていた騎手は浮くわけで、誰ぞ乗ってくれるとは思います。吉岡先生はこのレース2頭出しなんだけど、ノーブルロジャーも病み上がりの松山の予定で、騎手の手配は上手くいってないよねえ。馬の仕上がりは良さそうなのですが、、、

ということで、週末の話はまだしにくいので、その先の2歳馬の紹介をしておきますね。

ドゥラリス
 ドゥラメンテ × クードメイトル (by ヴィクトワールピサ
 2022.2.15生、牝、黒鹿毛、浦河・谷川牧場生産
 栗東・吉岡辰弥厩舎(予定)、馬主:ターフスポート
我が家の谷川馬はルパン仔は別にして(ルパンも初仔の時はそこまで人気ではなかったんだよね)裏街道?の馬が多いんだけど、この仔はファンディーナの姪でバリバリの表の馬です。母は故障で2勝どまりだったけど、お得意の全兄妹クロスがあったりして繁殖牝馬として期待されてもいますが、その初仔。ドゥラメンテのラストクロップでもあるし、よく取れたもんだ。初仔なんだけど500kg越えの雄大な馬格。2月にはチャンピオンヒルズに移動し、すでに15-15まで進んでいます。特にトラブルはなく順調で、割と早めにデビューできるんじゃないかな。

メロディーロード
 *ミスターメロディ × メジェルダ (by ディープインパクト
 2022.2.1生、牝、黒鹿毛新冠・村田牧場生産
 栗東・寺島良厩舎(予定)、馬主:ターフスポート
こちらはメジェールから続く村田牧場の看板牝系出身ですが、我が家では村田さんというとラヴァーズレーンだったのでたぶん初めて。上3頭はみなオープン実績があるのですが、父の実績より短めの距離に出てしまうので腹をくくってミスターメロディ(もっとも、今年の産駒はレイデオロ牝馬なので、いろいろ試してるみたい)。兄たちよりは奥手らしいんだけど、それでも先日三重県の牧場に移動し本格的な調教に入ります。まあ、この馬もよく取れたよねえ。走るかどうかは別にして。

キュイジニエール
 エピファネイア × トロワゼトワル (by ロードカナロア
 2022.2.4生、牝、黒鹿毛、千歳・社台ファーム生産
 栗東・新谷功一厩舎(予定)、馬主:社台レースホース
エピファネイアは実はそんなに評価してなくって行く気なんかなかったんだけど、事前の映像でやけによく見えて、ツアーで実馬を見たらこれがまたよくって、つい手を出してしまいました(縦縞だからまだ取れそうにも思えたので)。ただ、秋になって騎乗調教が始まったところで両後肢のボーンシストが見つかり10/10に手術。その後は舎飼→ウォーキングマシンで様子を見て、3月からトレッドミルを始めたところ右後肢に浮腫みが出て一休み。間接鏡を行ったところ関節内出血はあったものの問題となる病変はなく、ただまた舎飼いに戻ってしまい、、、という状況。他の仔たちより半年以上遅れてしまっていますが、まだ時間はたっぷりあるから大丈夫、ということにしておきます。馬名は「女性料理人」で、母「三ツ星」祖母「コース料理の2皿め(メインディッシュ)」からの連想。

ザンクトガレン
 *ナダル × ライツェント (by スペシャルウィーク
 2022.4.15生、牝、鹿毛、安平・ノーザンファーム生産
 栗東宮本博厩舎(予定)、馬主:サンデーレーシング
母ライツェントは未勝利ですが、オープン勝馬4頭の母となっている名牝(代表産駒は日英でG1勝ちのあるディアドラ)。祖母ソニンクからはノーザンリバーランフォルセといったダートの名馬の他、代を経てはロジユニヴァースやソングラインも出ている牝系です。で、なんでこんな馬が人気がなく出資できるかというと、父がナダルという得体のしれない馬だからで、、、いや、ナダル悪くないと思うんだけどなあ。底は見せてないし(3歳1月にデビューして未勝利、G2、G2、G1と4連勝しケンタッキーダービーの有力候補になったところで故障のため引退)。ただ、ダート馬だよなあ、やっぱり。蹄を痛めて休んだりしたこともあるのか、内地に移動する話はまだ出てこないので、それなりに時間がかかりそうです。

オルロジェール
 *ナダル × デルニエオール (by ステイゴールド
 2022.4.4生、牝、鹿毛、白老・白老ファーム生産
 栗東池江泰寿厩舎(予定)、馬主:G1レーシング
デルニエオールはドリームジャーニー、オルフェーブルの全妹。2勝馬ですがフィリーズレビューの3着があり桜花賞はアーモンドアイの13着。これも日本を代表する牝系なのですが、ナダルだし、ちっちゃいしで出資できてしまいました。ドリジャは410kgで皐月賞に出たんだから、小さいのはそこまで悪くないと思うんだけどね。成長を妨げないように慎重に調教してきたのですが、3月にチャンピオンヒルズに移ってから少しずつ負荷を上げ、長らく400kgを切っていた馬体重も420kgまでは増えてきました。もしかしたらそろそろ声がかかるかもしれません。馬名は「時計職人」。

シルフズミスチーフ
 Into Mischief × *ヘヴンハズマイニッキー (by *マジェスティックウォリアー
 2022.1.25生、牝、鹿毛、米国・Northern Racing
 栗東池江泰寿厩舎、馬主:G1レーシング
持ち込みですらいい思い出がないのに、〇外に手を出してしまいました。下級条件の牝馬限定戦には出られないし、手当がつかないから実質の賞金は安いし、どうかと思うんだけどねえ。マジェスティックウォリアー産駒の母は北米でG3含む8勝をあげており、これが初仔ですが、まずまずの馬格に出ています。北海道での調整は順調で、内地に移動し4/4に栗東池江厩舎に入厩したのですが、検疫馬房から厩舎に向かう馬運車から降りる際に後ろ扉を蹴飛ばして右飛節に外傷を負い(おいおい)1週間は完全休養。北海道からの移動も含めるとかなりの休みを挟むこととなり、一から立て直しみたいになってます。この感じだと、ゲート試験だけ受けたら外厩で調整かな。実は先代も含め池江厩舎ではいい思いをしたことがないのですが、そろそろ結果が出るといいけどなあ。国内では貴重な Into Mischief 産駒になるんだし。

ということで、今年も6頭、それもそれなりの価格帯の馬をそろえたのですが、全部牝馬です。一応路線のバリエーションはあるのですが、同じレースでぶつかることも出てくるかなあ。未勝利戦でなければ歓迎だけど。