新馬戦が始まります

今週どうこうではないのですが、ダービーが終わって新馬戦が始まるので、恒例の2歳馬の紹介を。

インペリオ

 インカンテーション × ランブルジャンヌ (by Mutakddim)
 2021.3.9生、牡、鹿毛、浦河・谷川牧場生産
 栗東羽月友彦厩舎、馬主:ターフスポート
この世代は社台の方で指名がうまくいかず頭数減ったんだけど、逆にターファイトの方はなかなか取れないはずの谷川馬がサクサク取れてラッキー。もっとも、ほんとにラッキーなのかどうかは終わってみないとわかんないんだけどね。で、まずはサンビーストの下から。世代のトップを切って栗東に入厩し(2頭同時だったので調教ゼッケン番号は2番ですが、おかげでスポーツ紙に取り上げられてしまった)、真っ先にゲート試験に合格(これは正真正銘の単独トップ)と、ここまでは予想外に優秀な戦績?を収めています。いったんガス抜きをしてから既に再入厩しており、今日にも函館に移動する予定。そもそも「地方なら確実だけど中央ではどうかねえ」という牝系にハウス種牡馬インカンテーションで、果たしてものになるのやら(だから取れるのだが)。それでもダート馬なのは確かだろうと思うのだが、初戦はとりあえず北海道の洋芝を使ってみるようです。スルターナも洋芝はこなしたから、案外やれるのかもしれないけど、、、

ラジエーション

 インカンテーション × *マンテラライ (by Catcher In The Rye)
 2021.3.14生、牝、黒鹿毛、浦河・谷川牧場生産
 栗東・新谷功一厩舎(予定)、馬主:ターフスポート
こちらもインカーテーション産駒(マンテラライはアルゼンチンオークスの3着馬)。どうせダートの中距離馬なので牝馬に変わってますます微妙ですが、上もとりあえず勝ってるし(そこからは苦労してるけど)、厩舎もダート馬うまいのでそれなりにやれるんじゃないかな。去年の春にOCDで手術されており、その後は順調ながら現時点では北海道で乗り込んでいる段階で、始動は秋以降になりそうです。なお、馬名は「Raziation」でこれも父の名から。

ジャイサルメール

 *アジアエクスプレス × エクセレントピーク (by アドマイヤジャパン
 2021.4.10生、牡、栗毛、新ひだか千代田牧場生産
 栗東・佐々木昌三厩舎(予定)、馬主:ターフスポート
千代田牧場はTFCでは古株なんだけど、出資は初めてのような気が、、、エクセレントピーク自身は2勝馬で産駒はパッとしませんが、チヨダマサコから続く牧場の根幹牝系。近親にはダンツゴウユウやダンツキャンサーがいて、まあそれなりかと思います。普段縁がない牧場さんに行っちゃったのは、とにかくビデオでの動きがよかったから(例によって栗毛に騙されているのもある)。北海道で順調に乗り込んでいて、これも(ダート馬との見立てで)秋以降に始動させる予定。馬名は父の名からだろうけど、あじあ号深夜特急も特急三日月宗近ジャイサルメールには用がなかったような(クリストフも乗ってくれないだろうし)。

ディスペランツァ

 ルーラーシップ × *ルパンII (by Medaglia d'Oro)
 2021.3.2生、牡、鹿毛、浦河・谷川牧場生産
 栗東・吉岡辰弥厩舎(予定)、馬主:ターフスポート
ルパンの第3仔です(取れてよかった、もう無理かも)。父がルーラーシップに変わり、一段と馬格が立派になりました。早々にチャンピオンヒルズに移動したのですが、体質的にまだ弱いところもあるようで、デビューは少し先になりそうです。兄同様サンデーが入っていないし、ルーラーなんでじれったい馬になるかもという気はしますが、この世代で一番高い馬なんだし、当然あれこれ期待しています。

ヴィクトリアドール

 スワーヴリチャード × ヴィンテージドール (by *ホワイトマズル
 2021.2.213生、牝、鹿毛、安平・ノーザンファーム生産
 栗東・奥村豊厩舎、馬主:サンデーレーシング
我が家ではおなじみのフェアリードール系です。母は牝馬ながらD2100mで全3勝をあげた馬で、スワーヴリチャードをつけてどうなるかですが、やっぱりダートの長いところの馬で、トニービン入ってるから東京が合うんだろうねえ。遠征できるところまで出世するといいなあ。とりあえずハロン14秒までは調教が進んでおり、現在はいったん函館に入厩しゲート試験を目指している段階。合格後いったん放牧に出し、改めてデビューを目指すことになりそうです。

モアザンワンス

 *マジェスティックウォリアー × フォーエバーモア (by ネオユニヴァース
 2021.4.4生、牝、栗毛、安平・追分ファーム生産
 栗東高野友和厩舎(予定)、馬主:G1レーシング
フォーエバーモアは芝ダート双方で活躍した馬ですが、父がマジェスティックウォリアーなので、これもやはりダート馬かと思います。去年8月に左後肢のOCDの手術、9月に左前肢の骨片摘出術を受けており、調教の開始が遅れたのですが、最近やっと追いついてきました(坂路15秒ペースも出せるようになってきました)。ただ、530kgの大型馬で脚元の経緯もあり無理はできず、こちらも秋に間に合えばってところでしょうか。G1Rは社台サンデーに比べると入厩制限が甘く割と厩舎においてくれるし、高野先生とは今のところ好相性なので期待しています。

ということで、ディスペランツァ以外はすべてダート馬(それもジャイサルメール以外は長いとこの馬)っぽいのですが、この世代から3歳ダート路線も整備されるし、上手く流れに乗ってくれるといいですね。